2014年11月3日月曜日

四谷シモン展

先日の土曜日、西宮市の大谷記念美術館で開催されている四谷シモン展にいってきました。

香川県に常設の美術館があって、いつか行ってみたいなあと思っていたところ、関西でシモンドールが見れる!とあって楽しみにしていたのです。




僕が四谷シモンの人形を生で見たのはこれで2回目。10年位前に京都文化博物館での「今日の人形芸術」展でした。美術館であれほど衝撃を受けたのは初めてで球体関節人形を知ったのもその時だったと思う。

作家の人形が一同に会していてどれも本当に素晴らしかったのですが四谷シモンの人形は特に印象深かったのです。

標本的というか、何も主張しない、静かにただそこに在るだけの人形。顔がすごくいい。ちゃんと色を塗って仕上げていない人形の顔でも綺麗で吸い込まれそうになるんです。

人形を作ると作者が必ず投影されると言われます。願望であったり欲望、内面のコンプレックス、はたまた祈りのようなものであったり。
それらをぐちゃまぜにして作るのだけど、完成した瞬間に作者の精神から切り離され、一個の独立した存在として自立する。
そんな人の形をした何か、に言いようのない魅力を感じるわけです。







初期の人形から近作まで、時系列的に変遷を眺めることができて素晴らしい展覧会でした。
眼福眼福・・。

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